無職生活 収入源 株に手を出してみる② 「損切り」について
SBI証券で取引を再開してから3ヶ月が経つ。
(最終出社日の2週間前、GW明けくらいからスタート)
初めの頃は触りながら覚える、がモットーなので、数年前の素人状態と全く同じやり方をやって、典型的なコツコツドボンの失敗をしてしまった。
そのやり方とは、値上がり率ランキングで変動の激しい銘柄を探し、何となく翌日以降も伸びそうな会社を選んで100株〜300株くらい適当に買うというもの。
はい、本気でトレーダーやってる人から見たらアホ以外の何物でもないですね。そんなカモがたくさんいるから成り立っているのかもしれませんが・・・
で、たまたま当たってプラス1万円とか、その程度のことで一喜一憂。
その当時(まだ大して時間経ってないけど)の自身のモットーは、
「株価はいつか上がるから下がったやつはそのまま上がるまで持っておけばオッケー。そうすれば勝率100%。下がった時に売るなんて、資金がショートする人だけでしょ?損切り?シラネ」
そんな愚かな考えでありました。
と言うのも、自身の数少ない成功体験に縛られていたことが第一の理由ですが、もう一つの理由として私は「損切り」の必要性というやつが、どうしても納得して理解できなかったのです。
株の取引を始めるにあたり、とりあえず数冊の本を読むことはしました。
チャートの読み方、財務諸表の見方、判断材料とすべき指標etc...
で、どの本を読んでも書いてあり、どの投資家の先生(youtubeやらに出てくる人)も必ず言うのが「利喰いと損切りのラインを定めて守れ」というお言葉です。
どうやらこれは、投資の大原則のようです。
ただ、この利喰いと損切りのラインを定めなくてはならない理由というのがどうもしっくりこない。
「感情によって投資をしていると適切な判断ができなくなるから」「ルールに従って取引をすることで、あの時ああしていれば・・・というリスクを抑えられるから」みたいなことが理由として後に続くのが普通です。
しかし、これって精神的な要因ですよね?なのにこれが大原則なの?
こんな疑問ばかりが先立ち、私はこの言葉をきちんと受け止めることができなかったのです。
そして、6月半ばに持っていた株が連日のストップ安。
さらに、買った株が次々に下がる。何買っても下がるという事態。
初めての失敗は大きな失敗となり、元手の10%以上の含み損を出してしまいました。
さらに、大して多くもない資金で多数の銘柄を追いかけた結果、買付余力は殆ど無し。
いちおう専業?のくせに、何も身動きが取れない状態に。
このタイミングになってようやく私は、初めての損失確定を経験しました。
〜ここから本題〜
何事もやはり「失敗から学ぶ」ことは多いようで、資金の10%を失うという手痛い失敗を経験した結果、やっと「損切り」の必要性を実感できたので、自戒の念も込めてここに記しておくことにします。
多くの投資家の先逹の方々や、書籍にあるように損切りの本質はやはり「感情にとらわれず自分の決めたルールに従って取引を進めること」なのかもしれませんが、それだけではどうしても腑に落ちない方に。
私と同じタイプのものの考え方をする方の目に止まれば、役に立つこともあるかもしれません。
私にとっての損切りの必要性の理解は、「含み損の肥大した銘柄を塩漬けにしておくと、ただ単に含み損がさらに拡大していくリスクがあるだけではなく、その銘柄を手放さないうちはその評価額分の資金を運用することもできなくなるから」です。
つまり「単純な評価額の損失だけでなく機会損失が加わってダブルで損をするから」なんですね。
投資とは、お金を働かせることなんだからできない従業員をいつまでも雇ってないで新しい有能な従業員を探せってことですね。
それから、「失敗」というものを受け止める度量が自分になかったことも敗因であったと考えています。
無職になったわけですから、手を出した株では絶対に失敗したくない。
そんな思いが強すぎて、自分の失敗から目を背けていたように思えます。
しかし、私が読んだ本にも株式投資においても失敗はある。どんどん失敗しながらも粘り強くそこから学んでいった人だけが成功できると書いてありました。
投資の世界だけでなく、すべての世界に共通ですね。ただ、この文を読んだ時かなり心が楽になりました。
そこから泣く泣く、合わせて20万円近い損失を確定し、クリアになった資金で再度銘柄選びから開始。
8月の月間で、なんとかプラス20万円。元々の損失分を取り戻すことができました。
今はまだまだ「何となく」の部分が抜け切れていませんが、慎重に各種の指標を見ながら取引を進めています。
ドボンが来ないよう、これからもコツコツ勉強していきます。