会社を辞めて妻と過ごす時間を増やしてみた

30歳、純日本的な一部上場企業を退職。一度人生をゆっくり考え直すために妻との長い夏休みをとってこれからの生き方について考えてみる。夫婦で行く旅の記録や、二人で過ごす時間を作るための働き方について日々感じたことを綴る記録です。

香港と私⑤ マカオで感じたことは

マカオでのステイは先の記事で綴った通り、快適なものになった。よく眠れなかった香港での疲れを癒すために、ジョリビーでの昼食後ホテルに戻って仮眠をとると3時間グッスリ。


夕食はカジノの無料サンドイッチを狙っていたので、名物のミルクプリンだけを求めて外出。


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義順牛乃公司というお店で価格は30HK$(450円くらい)

味は素朴な味というか、牛乳そのまま。無添加、無加糖といった感じで健康的なスイーツ。


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道中、道端のお店で時計が売られていたので目を向けてみるとロレックスの時計が無造作に近い感覚で並んでいた。


こういう高額な時計を扱うお店はふつう、スーツに白手袋の従業員がソファを用意して待ち構えている感じだけれどマカオにおいてはパンやら魚を売るのと同じような感覚で並んでいる。

恐らく偽物でも何でもなく、ちゃんとした鑑定書付きの時計なのだけれど、これを見てもここマカオでは一日でスゴいカネの動きがあるのだとわかる。

株式市場では電子計算上でものすごい額のお金が動いているけれど、カジノリゾートでは「現物で」凄まじい額のカネが動いているのが違う。こっちのほうがよっぽど「現実」的なカネの世界が垣間見える。


写真の時計は約8万HK$だから約100万円。こんな時計がゴロゴロ売られている町は、長居はすると感覚麻痺しそう。


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ただ、遊びに来ている人と住んでいる人では金銭水準はかなり異なるようで住むのがきついかといわれればそうでもない気もする。カジノホテルの裏側にある普通のパン屋には、食パン一斤が8$(約100円)で売られており、日本とそう変わらない。


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香港と同じように、古びた鼠色の高層マンションの窓から洗濯物が覗いている。マカオで働く人たちの給与水準が気になって調べたら、公務員の年収は約1,000万円が平均だが、サービス業に従事するカジノリゾートで働く人たちは平均約300万円らしい。恐るべき収入格差。

国の「主要産業」を支える人達の年収が低い方というのはなんだか歪に感じた。


その後、カジノでプレーしてウィン・マカオのテーブルでサンドイッチを無事にゲットする。無料で頂くにはもったいないチキン・フィレサンドとコーヒーのセット。ゲームテーブルに座って居ればそのうちウェイターが回って来ます。


成績は2000HK$からスタートして5500HK$→200HK$まですっからかんに。

その後200HK$を再び6000HK$(資金30倍!)まで復活させ、頭がおかしくなった後、高額なベットを4回連続で外して0HK$(無一文)に。


もちろん、所持金全部突っ込んだわけではありませんが、最後何でいっぱい賭けたんだろう。まあ、カジノ特有の脳にビシビシ来る感覚を楽しめたからいいや。


敗因は自分の中のルールが途中で崩れたこと。

各カジノ「1000HK$くらいは勝たせてくれるだろう」というオカルト理論に基づき、ウィン→MGM→リスボアで1000HK$ずつ順調に資金が増えていったところ、4件目のグランドリスボアホテルで調子に乗って1000HK$以上を稼ごうとルールに反したら絵に描いたようにすってんてんにされました。


でも外国人が「Picture!Picture!」と机を叩いている空気はやっぱり熱いなあ。


翌日は「ギャラクシーホテル」にあるビュッフェレストランに行ってみたかったのだけれど、トリップアドバイザーの口コミを見て閉口。


このビュッフェ、世界各国の料理が大人1人200HK$(約3,000円)くらいで食べられるのだけれど、口コミの一番手で日本人の方が


「値段が高い割に味がそれなり。期待して損した。」などと書いてらっしゃいます。




うん。


バカじゃねーの?(炎上覚悟)




周りを見て物を言いなさいと言いたい。


前にホリエモン氏が口コミグルメサイトは信用ならない。なぜならば本当に良いものを食べて来た人がレビューしてないから。と言っていたのを思い出す。


5つ星、6つ星のホテルがひしめくカジノリゾートで3,000円のランチが「高い」から「期待はずれ」とワールドワイドに発信する行為がもう厚顔無恥としか思えない。


ミニマムベット500HK$のテーブルで遊びに来ている人たちがごろごろいる中でよくそういうことが言えるなあと。


7,500円が30秒で溶ける世界にいるわけだから、ランチ3,000円はむしろリーズナブルというか良心的すぎる価格設定だと捉えなくてはならない。「安い割に味はそこそこね」と言うならまだわかるが、いったいこの人は何を思ってバッテン評価の口コミを投稿したのだろうか。


そもそも3,000円が高いと思うならホテル内で食事場所を探さない方が良い水準の方だと思うのですが、低評価をつけられる方はたまったものではないなと思います。


誰でも、どんな人でも簡単に評価を寄せられる世の中だからこそ、口コミは「どんな人がどんな精神状態で書いてるのか?」を想像して真贋を見極める力が必要なのかもしれません。


同じように、「○○まとめ20選!」みたいな情報サイトが乱立していますが、これも私は注意して見るようにしています。というか最近は意識的に避けるようにしていたりする。


おススメランチ20選!とか、


そもそも選んでないやんけ!


11選!とかキリの悪い数字だと尚更。


「本当に選んだのか?」と疑ってしまいます。


だいたい、人に何かをお勧めするとき20個もお勧めするでしょうか?


3箇所くらいが限度だと思いますし、本当に書いている人が全部回って書いた感想なのかも疑わしい。


超映画批評だったか何かで、ライターの方が「最近の映画は観なくても記事を書けるよ」と言っていたと書かれていたことが記憶に蘇ります。


たぶん、「マカオのランチおすすめ10選」みたいな記事、書こうと思えば私、書けてしまいます。


もちろんマカオに10泊もしていないですし、何なら行ったことのない都市でも書けそう。


ネットで人気のレストランを調べて各レストランの人気メニューの画像を拾って3行くらいコメントを書けば良い。


全ての紹介記事が偽物と言うつもりはないし、人気の店が紹介されているから役に立たない訳ではない。


けれども、本当に自分にとって必要な情報に辿り着けるかどうか?ということや、新しい発見があるか?というと難しいと思う。




というわけで、自分は実際に足を運んだこと、そこで実際に感じたことだけを言葉にしてこのブログに書きとめて行こうと思った。


(強引な結び方)