会社を辞めて妻と過ごす時間を増やしてみた

30歳、純日本的な一部上場企業を退職。一度人生をゆっくり考え直すために妻との長い夏休みをとってこれからの生き方について考えてみる。夫婦で行く旅の記録や、二人で過ごす時間を作るための働き方について日々感じたことを綴る記録です。

香港と私① 一人旅について

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45日で香港を訪れた。

ブログのタイトルは「香港と私」なのだが、以前から一人旅に行きたいとお願いしていて、会社を辞めた記念に行かせてもらったので、香港を訪れて感じたことを綴ってみようと思う。

 

ちなみに、「一人旅」についてもいつか別記事で書きたい。というのも、一人で海外に行くというと「何で」と聞かれることに対しての答えをきちんと言葉にしてどこかへ置いておきたいからである。

 

1人で旅行に行くというとここ日本では特別な理由が必要な行いであるという認識が強いようで人に理解を得るのに苦労をする。一度経験してしまえば特別なことでもなんでもなく、その理由の本質的なところは「あそこが観たい」「あれを食べてみたい」など、誰かと行く旅行と変わらないのだけれど。

 

ほんのちょこっとだけ先に書いておくと、誰かと行く旅行というのは殆どの場合、訪れた地における小さな「違い」を見落としてしまいがちだから、というのが私なりの理由である。

これは以前シンガポールに会社の研修で行かせてもらった時に感じたことだが、一人で異国の地を踏み、一人で知らない土地、全く文化の違うところを訪れた時の経験値というのは二人以上で行く場合とは全く別のものになる。

もちろん、誰かと行く旅行では何も受け取れないということではないが、受け取れるものの「質」が異なるということである。

確かに、純粋にスケジュールを自分勝手に決められる気楽さもあるのだが多くの場合は二人以上の旅となると街を歩いていてもお互いの方を向いて会話をしている時間が多くなり、その土地の匂いや住んで生活している人の日常の光景に意識を向けたり、電車やマンションの壁に貼られた広告や店頭に積まれている商品の違いなどからその地の人達が「何を求めているのか?」などといった部分にまで考えを巡らせる時間は減る。

 

道連れが居た方が楽しいし安心だし、何か困ったことがあっても助け合うことができるが、一人旅にはこうした思索を巡らせる時間と、何より度胸が鍛えられると思っている。

誰にも相談できない、全部1人で何とかしなければならない環境に身を置くと人間色んなことにチャレンジするようになるもの。

 

ちょっと脱線するが、「可愛い子には旅をさせろ」という言葉があるが、あれは昔のインフラも何も整っていない時代に1人で行ってこいで旅に出させるから成長するのであって、大学生の友達同士とかでグアムやらサイパンあたりに行かせても特に人間的な成長はしないものと思われる。そりゃ、旅行の手配やら英語喋って税関突破してみたりといった新しい「経験」はするかもしれないが、みんなでワイワイ計画建ててバカンスに行くのは休暇であって旅ではないなと今になって感じる。私も保護者同伴でない初めての旅行はセブ島へのバカンスだったけれども。

 

また、イスラエルの若者は皆兵役に着く前に1人で世界を旅するのが普通だそうだ。道端でアクセサリーなんかを広げて売っている中東系の若者がいるのは、旅の途中で家に伝わる貴金属や自分で作ったアクセサリーなんかを処分して路銀にしながら世界を回って見聞を広げるらしい。これは確かに、確実に一回り人間として成長するだろうと羨ましく思う。自分の育ってきた環境とは異なる環境を巡り、バックパック1つで旅をすると時にキツイ環境で寝たり起きたする技術も身に着く。危険な場所や人を見分ける経験も着くだろうし、逞しくなること請け合いである。自分が親だったら20歳そこそこの息子をそんな旅に放り出すなんて不安で仕方ないだろう。兵役が終わった後じゃいかんのか?とも思う。けどこんな風に思うのは、自分が世界ナンバーワンクラスに治安の良い日本で育ったからか。

 

ともあれ、このままだと旅について書き尽くしてしまいそうなので本題に戻ると、45日の香港旅。やや長めに旅程なのは、木曜日発、月曜日現地発という航空券の取り方が最も安かったから。

 

香港エクスプレス(LCC)は異常に安くて、片道6,800円からなどというのもある。今回私が取ったのは片道14,800円くらい(燃油込)だったのだけれど、これは凄い。大阪に新幹線で行くよりも安い価格で行けてしまう。格安で行ける外国は他にもあるが、香港がダントツで安い。その代わり、出発は午前1:00なので前日夜から空港入りする必要があり、香港国際空港(香港国際警察みたい!)に着くのも午前4:15分と早すぎで、チェックインが可能な14:00までかなり間の空く肉体的にはつらい日程であるが、無職としては安さには替えられない。男1人だけだから、現地ではダラダラ過ごさせて貰おう。

 

 

 

長くなりそうなのでエントリーを分けていくことにします。

 

 

つづく