会社を辞めて妻と過ごす時間を増やしてみた

30歳、純日本的な一部上場企業を退職。一度人生をゆっくり考え直すために妻との長い夏休みをとってこれからの生き方について考えてみる。夫婦で行く旅の記録や、二人で過ごす時間を作るための働き方について日々感じたことを綴る記録です。

マカオのススメ 香港・マカオ旅行でマカオを拠点にする提案

香港・マカオ旅行記を書いている途中ですが、この旅を通じて強く感じ、共有したいと思ったことがあるので一つの記事にまとめようと思います。

 

最近世の中に溢れているアフィリエイト目的の紹介記事みたいなのを書くつもりは全くないので、構成などは見辛いかもしれませんが少しでも反響があったら良いなと思います。

 

一読頂きたいのは、これから香港・マカオ旅行を計画される全ての方のほか、カジノリゾート(ラスベガス・シンガポール・韓国など)への旅行を考えている方あたりでしょうか。

 

では以下、本記事の要点です。

 

マカオのススメ〜

マカオの魅力

1.マカオは時間も料金も半分で行けるラスベガス

2.カジノ以外の楽しみ方も充実!カップル・ファミリー・女子旅でも絶対楽しいマカオ

3.良質なホテルステイ。香港のオマケではなく、マカオを拠点にする提案

 

②考察 なぜマカオが日本人にフィーチャーされないのか?

 

③意見 カジノリゾートにおける振る舞いのアドバイス

 

それでは本題に入ります。

 

マカオの魅力

1.マカオは時間も料金も半分で行けるラスベガス

 

マカオというとイメージするものは何でしょう?

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私個人の感想ですが、世間でマカオは「香港の付属品」のような扱いを受けているような気がしません。

推測ではありますが、「香港旅行のついでに足を伸ばして行くところ」という認識が強いのではないでしょうか?かくいう私も、マカオは日程に余裕があったら日帰りで行くようなイメージを抱いておりました。

 

確かにマカオ世界遺産も数多くあれど、その殆どが歩いて回れる地域に密集しており、日帰りで十分に見所を回れるところではありますが、どうもガイドブック等ではそうした面ばかりがフィーチャーされており、世界有数のカジノリゾートとしての魅力が蔑ろにされているように思えます。

 

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(St.  ポール聖堂遺跡)

確かに日本人の多くの人にとってカジノ遊びは身近ではなく、興味を持たない人も多いかもしれません。

しかし、「ラスベガス旅行」となると一気に食指が動く方もいます。

これを考えると、マカオに日本人が行かないのはもったいない!と言わざるをえません。

 

まずは旅行料金と行程の比較から

 

ラスベガス旅行に3泊5日間の旅程で行くとすると、HISなどのツアー料金を見ると最安値で7万円代くらいが時期によっては出て来ます。

平均すると10万円〜20万円くらいでしょうか?予算の幅はホテルのランクによるものなので、10万円くらいで行けると仮定します。

但し、ラスベガスへは成田空港からの直行便で12時間55分もの長時間のフライトに耐えなければなりません。

私は新婚旅行でニューヨーク・ラスベガス・ロサンゼルス3都市周遊の旅行をしましたが、アメリカ大陸は地球の反対側。おいそれと行けるものではなく、最低でも5日間くらいの行程が必要です。

 

対して成田空港からマカオへの行程は、直行便で5時間5分です。

もちろん、香港で乗り継ぎ又はフェリーに乗り換えて到達する方がルートとしては一般的ですから、実際は香港へのフライト4時間30分+乗り換え+フェリー50分で約6時間30分とするのが妥当でしょうか。

フェリーへの乗り換えは難易度も低いですし、料金の方も安く上がります。

香港・マカオのツアー料金は最安値で2万円〜からあります。ただ、香港に宿泊するプランが多いため、実際にマカオに宿泊するとなるともう少し値段は変わって来ます。

香港へのフライトは、LCCも就航しており安価です。私の今回の旅ではHK Expressに夜直行便での往復で24,250円でした。

もちろんこれはかなり安い航空券ですが、フルキャリアのチャイナエアラインJAL,ANA便でも往復3万円代、4万円代はいくらでも出て来ます。(最安値はHK Expressの5,980円!

加えて香港↔︎マカオ間の往復のフェリー運賃は週末料金で350HK$(5千円強)くらいです。

後述するマカオのホテル宿泊を1泊(1室)1万円として、3泊4日6万円くらいで旅程を組むことが可能です。これなら3連休を活用すれば働いていても行けます。

 

フライト時間が短い分、体力の消耗も少なくお子様連れでも耐えられると思います。子供には13時間ものフライトは苦痛でしょうし、大人だってきつい。

以上のことから、マカオはベガス行くよりよっぽど気軽に行ける旅行地であると言えます。

 

2.カジノ以外の楽しみ方も充実!カップル・女子旅でも絶対楽しいマカオ

これについては、一つ一つを詳しくまとめていらっしゃるサイトが溢れていますので(勝手に)紹介して行きます。

 

巨大&フォトジェニックなプールで遊ぶリゾートステイ

http://www.sensemacao.jp/in-the-vast-pool/

ラスベガスと遜色ないショー&エンターテインメント

https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/MO/2018/03/macau-dancing-water.html

シンガポールのサンズより、こちらが元祖。ショッピングも充実

https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g664891-d1062118-i41174218-Casino_at_Venetian_Macao-Macau.html

 

ちなみに現地の雰囲気ですが、街の中心地のネオンサインはやはり東洋といった感じで漢字の看板が溢れかえり、それが瀟洒な気分を損ねるという方はいるかもしれません。

しかし街を歩いていると、香港の街中よりも白人種の方が家族連れで歩いている事が多い印象を受けます。ヨーロッパ系の方々にとってはマカオは結構メジャーな観光地らしく、道行く人が東洋人ばかりなのが嫌だという人は先入観を捨てて一度行って見ることをお勧めします。

個人的には、中国人は世界中どこにでもいるのでいちいち気にする方が損だと思っています。

 

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ラスベガスとの最大の対比はあちらが砂漠の中にある街なのに対し、こちらは河口にあって水と緑が豊かな地であるということでしょうか。

自然が綺麗な場所ではなく、湿度が高いもやっとした場所なので美しい水の都、という訳ではありませんが、昼間外を散歩していて気持ちが良い場所ではあります。

グランドキャニオンなどの周辺地域の観光資源についてはラスベガスに軍配が上がると思いますが、ショー・エンターテインメント・ショッピング・食事に関しては同等のものがあると思って構わないと思います。

 

3.良質なホテルステイ。香港のオマケではなく、マカオを拠点にするスタイルの提案

今回私がマカオで宿泊したのが「メトロポールホテル・マカオ」で、料金は1室9,000円でした。

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観光の中心である「セナド広場」まで徒歩3分の場所の好立地。

https://www.booking.com/hotel/mo/metropole.ja.html

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このツインタイプの部屋が9,000円でした。1室単位ですから、夫婦やカップルで泊まっても同料金です。

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対して、香港は宿泊したこの安宿レベルの部屋が1泊7,000円ですから、コスパは一目瞭然です。

香港もホテルはピンキリですが、同じくらいの料金で宿泊しようと思ったらマカオの半分くらいの部屋の面積になることを覚悟する必要があります。(バスルームはもっとです)

 

よって、「香港2泊3日」のようなツアーで日帰りマカオを計画したり、3泊4日での香港・マカオ旅行を考えているのなら思い切ってマカオに宿を取り、香港に足を伸ばすなり、香港の観光を最終日に回してマカオメインで楽しむなどのスタイルを取ることで上質なステイが可能になることをお伝えしたいです。

 

以上をまとめると、ラスベガス↔︎マカオの対比は、非常に良いコストパフォーマンスでカジノリゾート滞在が楽しめるということ。香港↔︎マカオの対比は、上質なホテルステイ。香港の雑多な空気、美食、夜景などは素晴らしいですが、宿泊先にマカオを選択することで旅の疲れや日頃のストレスを癒す効果は何倍にもなると思います。

どこでも寝られる、リラックスできるという方なら香港の方が移動効率も良いしコストも安いですが、女性連れ又は女性のみの方はマカオの広く清潔なバスルーム付きのマカオに拠点を置いて見るのはいかがでしょうか?

 

②考察 なぜマカオが日本人にフィーチャーされないのか?

マカオ単体でも、①でお伝えした通り世界有数のカジノリゾートとして大きな魅力ある場所であるのに、マカオが「旅の目的地」として認識されていない現状は不思議に思います。

ガイドブックを探しても香港の付属品のような扱いですが、シティ・オブ・ドリームスを初めとしたカジノリゾートは、「マリーナベイ・サンズ」に匹敵する観光資源で見どころもたっぷりありますし、もっと売り出されて然るべきだと思います。

 

にも関わらず、マカオが旅行会社や旅行ガイドに推し出されない理由はどこにあるのか?

 

個人的には、潜在的に日本人の中に眠っている白人文化への憧れと、中国人への蔑視(又は、自分たちがアジアで最も先進国であるという驕り)にあるのではないかと考えています。

潜在的に」ですから、ほとんど無意識下のものです。これは日本人の性格が悪いとかではなく、日常的に目にするものによって刷り込まれてきた意識なので誰が悪いとかではないとも思っています。

 

同じカジノリゾートでも、中華圏にあるというだけで「金に汚いイメージ」が先行するのではないでしょうか?中身は同じなのに・・・

 

あとは、日本人の精神の根底には「お金は汚いもの」という認識があると考えています。

倹約は美徳。お金を人にチラつかせたり、お金を稼ぐことに躍起になるのはみっともない。お金を使って贅沢をするのはなんだか後ろめたい。というような意識です。

 

これも国民性ですから悪いとは言わず、だからこそ良いところも沢山あるのですが、カジノ=ギャンブル=良くないものとして自分が入ったことも遊んだこともないものなのに先入観を抱いてしまい、文化として受け入れていない面があると思います。

 

ですがカジノというのは実際に中に入って見回して見ると、そりゃあなけなしのお金をはたいて一攫千金を夢見る見るからに富裕層ではないオッサンもいますが、基本的には紳士・淑女の娯楽と社交の為の場です。

 

カジノホテルもある程度棲み分けがなされていて、「MGM」や「ウィン」「ベネチアン」「ギャラクシー」といったホテルのカジノは洗練された空間、ホスピタリティ溢れるスタッフが揃い、ちょっとテーブルに座ってその空気を肌に感じてみるだけでも金と欲望に塗れた場所ではないことがわかるはずです。

 

マカオ=カジノ=危険な場所&中国という先入観が邪魔をして、このコスパの良い上質なリゾートを誤解してしまうのは旅する日本人にとって損失と言えるのではないでしょうか?

 

③カジノリゾートにおける振る舞いのアドバイス

 

最後に、私はシンガポールに2ヶ月ほど会社の研修で滞在させて頂いた経験があり、その時に現地の人から色々教わり、実際にマリーナベイ・サンズやセントーサのカジノで見てきた「富裕層ではないけれど多少カジノリゾートに近い所にいた経験がある人」からのアドバイスを少し。

 

カジノ=危ないギャンブル場という認識を生んでいるのは、「なんだかよくわからないもの」だからというのが最大の理由であるとも考えています。

 

人間、「なんだかよくわからないもの」が一番怖い。だから敬遠する、というのはめちゃくちゃわかります。

さらに、カジノというのは「日本に無い」だけに、ルールも雰囲気もわからず、経験者が身近にいないから人に教えてもらうことも容易では無いというのがそれに拍車をかけています。

 

「る◯ぶ」などのガイドブックもカジノについての記述はお粗末なもので、カジノゲームの基本的なルール(ブラックジャック、スロットマシン、大小などのゲームルール)だけが簡単に記述してあり、実際これだけを見て現地に行ってチャレンジできるものではありません。

 

本当に必要なのは、立ち振る舞いや心構えの部分。

「どうやってお金をチップに変えてもらうの?」

「この席座っていいの?」「テーブルゲームに座るのマジで怖いんだけど」

「カードゲームで悩んで時間がかかったら急かされるの?」

「コーヒーとかサンドイッチ運ばれてきたけどこれ、手をつけてもいいの?」

こういう部分だと思います。

 

こういう大事な部分がわからないと、手を出していいのかどうかわからず、誰とも喋らなくてもいいスロットマシンに何と無く座り、どうなったら当たりなのかもよくわからず100HK$くらい溶けて終わり。

 

旅の思い出を友達や同僚に話すとき、

「カジノ?ああ行って見たけどよくわからなかったし、スロットやって見たけど当たらないし、つまんないからやめたよ」

とさも、そこでギャンブルにお金を使わなかった自分は誘惑に負けない善人だったみたいな武勇伝に変換されて終わるのです。(めっちゃあるあるです)

 

ですがカジノリゾートは上手く活用すればとても便利で楽しく、お財布にも優しい空間なのです。

 

まず心構えとして、カジノリゾートにおいて言えるのは

「カジノで賭けなくても良い」ということ。

シルクドソレイユやマジックショーなど、エンターテインメントがあるのが「カジノリゾート」なので、これだけを楽しむのでも「カジノリゾートを満喫した」ことになるという認識を持つこと。

そもそも富裕層の遊びですから、背伸びをして楽しむ必要がありません。

「せっかくだから」とルールもわからず参加して怖い思いをしたりモヤモヤした思いを抱えるほど愚かな時間の使い方はありません。

 

次に、「富裕層の空気を吸って楽しむ」遊び方。

ハイレートのエリアには入れませんが、「MGM」「ウィン」「Sands」などのアメリカ資本のカジノリゾートホテルの娯楽場はサービスの質が高いです。

テーブルに座ってゲームの成り行きを見ているだけでも別に怒られません。悪いことでも何でもありません。

ルーレットで細かいルールや計算ができないから、小額のお金を赤か黒かの2択でたまに賭けるだけでも全く恥ずかしいことではありません。

そのうち、軽食やドリンク、スイーツなどを手に持ったスタッフが回ってきます。

無料です。

小腹が空いて休憩したいときや、涼しいところで座ってコーヒーが飲みたい時に活用しても構いません。自分からスタッフに声をかけてもOKです。

ハイレートのエリアでプレイしている世界中のお金持ちから一日で数百万、数千万のお金を巻き上げているカジノリゾートなのですから、コーヒーの一杯やサンドイッチを惠むくらい鼻くそみたいなものです。遠慮は要りません。(あまり品性のない利用の仕方は頂けませんが、コーヒー飲ませてもらうくらいOKだと思います)

 

「ゲームにチャレンジするなら最初は観戦から&人に賭けてみる」

シンガポールマカオなど、中華系のカジノリゾートでは「人に賭ける」というプレー方法が暗黙の了解なのかもともとOKなのか認められています。

ブラックジャック等のテーブルゲームは、ディーラーとテーブルに座っている複数のプレーヤーが居て人対人で遊んでいるので、スロットマシーンや電子式のルーレット等と違い参加するのに勇気が要ると思います。

複雑な確率計算や場の流れなど、ルールもわからず参加しても勝てるものでもありません。

おまけに最小ベット額も高いのでなかなかゲームに参加するのに勇気が要ると思います。(1ゲーム500HK$(7,500円相当)が30秒で溶けるか2倍になる)

 

しかし、テーブルゲームには電子式のカジノゲームには無い「熱気」みたいなものがあり、この匂いを嗅いでみてこそ本質が垣間見えると思います。

 

ここで小額かつルールをよく理解して居なくても参加できる方法が、「人に賭ける」ということ。

プレーしている人がチップを置いた場所に、「OK?」と一声かけて自分も置くだけで良いのです。

最小ベット額に満たない金額でもOK。

あとは自分の賭けたプレーヤーが勝つことを祈るのみ。負けても恨みっこなしですが。

 

これで社交場としてのカジノ遊びをお手軽&安価に疑似体験することができます。

隣の椅子が空いており、混雑していなければ座っても構いませんし、コーヒーやサンドイッチも持ってきてくれます。

 

カジノにゲストとして認めて貰えるということですね。

 

以上、気合を入れて書いたので7,000字近いエントリーになってしまいました。

乱雑な長文ですが、どなたかの旅の助けになれば幸いです。