会社を辞めて妻と過ごす時間を増やしてみた

30歳、純日本的な一部上場企業を退職。一度人生をゆっくり考え直すために妻との長い夏休みをとってこれからの生き方について考えてみる。夫婦で行く旅の記録や、二人で過ごす時間を作るための働き方について日々感じたことを綴る記録です。

18年10月モルディブの旅スタート(リアルタイム更新)

今日からモルディブの旅に行って参ります。

 

書きたい旅行記は沢山あるのですが、ひとまずこれが最初の夫婦の旅行記になりますね

 

モルディブに行くことになった経緯は様々ですが、1番大きかったのはやはり

 

「想定より安かったから」

 

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モルディブというとハネムーナーのイメージがあり、新婚旅行で100万かかった、みたいな話を良く耳にするせいか「一生に一度一度行けるか行けないか」というイメージでいたのですが全然そんなことがないことがわかりました。

 

成田から香港経由で香港航空(フルキャリアです!)を利用した航空券代金はひとり58,680円ハワイに行くより安いです。

このフライト、乗り継ぎ時間は1時間半だけなのでロスタイムも殆どありません。12時成田出発でトータル12時間30分でモルディブに着けるので体調的にも負担は少なそう。

 

おまけに、帰りは香港でストップオーバーできる。

香港にもたっぷりと2泊するので、妻と香港ディズニーランドに行ってきます。私にとっては1ヶ月ぶりの香港笑

 

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モルディブのホテル手配ですが、「1島1リゾート」にこだわらなければ一泊一室1万円以下のホテルがごろごろ。(空港近くの人工島)

綺麗な海を楽しむだけなら全然リーズナブル。これなら送迎のボートor水上飛行機のチャージ代も必要ないので先入観を破壊された思いです。

 

モルディブはヨーロッパの方々に人気のダイビング・マリンリゾートであるらしく、リーズナブルな行き方もあるのだと学びました。

 

今回は初めてのモルディブなので、高級路線ではないですが1島リゾートの「サマーアイランド モルディブ」に決めました。

 

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ハーフボード(1泊2食付き)でサービス料等込みでちょうど3万円くらい。送迎代が往復で300US$かかりますが、これはしょうがない。

モルディブのリゾートは空港から離れた島だと移動に制約がかかったり(水上飛行機での移動が必要な距離だと夜に空港に着いても送迎してもらえない)送迎代もバカにならない金額になる(ボート移動圏内なら1人100〜150US$だが水上飛行機は1人250US$〜とか)ので、リゾート選びは中身だけでなく位置も重要。

 

また、今回は個人手配で安く済ませたので、出発前にホテルと送迎の手配のやりとりを自分でしました。当然のごとく英語です。

 

ただ、同程度の内容のツアーがトラベルコの最安値で35万円くらいだったのに比べ、航空券2枚で12万円+ホテル代9万円+送迎代3万円で合計24万円。

 

10万円以上の節約なので、色々と難しい部分もありましたが自分で手配してよかったと思っています。(英文メール打つのも勉強になりましたしね!)

ハワイ旅行を計画中の方、もし少し飽きてきているようであればモルディブはいかがでしょう?ハワイ旅行と恐らく予算も泊数も殆ど変わらずに行けてしまうのではないでしょうか?

ハワイはショッピングもグルメも最先端のお店が次々出来ている都会なので単純に比較はできませんが、綺麗なビーチでゆっくりするのが主目的であれば、お店も娯楽も無く、ただただ綺麗な景色しか無いところで過ごすのも良いかもしれません。

 

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浮いた予算でGoproも購入し準備は万端。

 

妻と2人でゆっくり過ごしてきます。

(ようやくブログのタイトルが回収できた)

 

ただ今出発90分前。

 

 

経済学の本を読んでみて(所感だけ) 読書について

仕事を辞めてはや5ヶ月。

自分の中でのタイムリミットがどんどん迫り、あんまり無職としての生活を記事にする暇もないまま折り返し地点を過ぎてしまっているから、ちょっと焦りを覚え始めています。

 

今日はずっと小岩図書館でこの本を読んでました。

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何を隠そう、私経済学をまともに勉強したことありません。

大学は成城大学 文芸学部 芸術学科卒 という経歴です。

(専攻ゼミナールは音楽学と映画学)

 

これで8年間営業やっていたわけですから、取引先の方や経歴を知らない同僚に話すと大抵びっくりされました。

芸術学科って何するところ?何でサラリーマンやってんの?的な。

 

実際は「芸術学科」という方がどうしても印象に残りますが、「文芸学部」なわけで、中身は「文学部」とそこまで変わりません。

入試も国・社・英の3科目でしたし、大学で絵を描いたり楽器を弾いたりすることはない。

 

就職活動の時は、私の代(2010年卒)の就職率が66%くらいだったので身の回りは相当な氷河期ぶりだったわけですが、振り返って見てもまぁ、そんな程度が妥当なんじゃないかなぁと母校ながら思ってしまうレベルではあったと感じます。

 

 

という話はさておき、「芸術学科」だったわけで、大学時代に授業で学んでいた事はクラシック音楽の基礎教養だの、ハリウッド映画における政治学だの、社会人になった時に直面する経済活動とは無縁のことばっかりだったので一度きちんと勉強して見たかったのです。

 

ただ、勉強してみて感じた事は

「ここで書かれているような事を日頃から意識して仕事やってるビジネスマン殆どいなかったな」

という事。

 

正直、入社した当時は身の回りに「慶應大学経済学部卒」とか「明治大学経営学部卒」とか、同期にそういう奴らがゴロゴロいて、そういう人間に比べたら自分はなんか遊び呆けてたように見えるんだろうなあ

 

的なことを考えて戦々恐々とし、入社したばかりの頃は周りに舐められないように研修中肩肘張ってとんがってた時代があったんですけど、

 

実際は全くそういった部分でのハンデを感じたことがなかった。

というより、趣味でビジネス書を読み漁ってたおかげか、知識量は全く引けを取らなかった。

 

ただ一方で、「学歴」によるハンデを感じた事は多々あります。

これは主に対取引先ではなくて、社内での配置においてですけど。(超くだらない)

 

 

 

 

確かに机の上で学んだことを実践するのは難しいことだと思うのだけれど、恐らく世の中で人の上に立っていたり人より成功を収めている人はそれができている人だと思う。

 

ただ、もう一つ感じるのは「そもそも読書量が圧倒的に足りてない人」が世の中にはまだまだめちゃくちゃ多い。

 

研修中に「毎月本を3冊読みます!」とか人事の研修担当に向かって個人目標を宣言していた同期もいたのだけれど、これが一部上場企業で働いている社会人の「目標」になるくらい、インプット量の平均というのは実は少ないのが現状です。

 

大学生時代はめちゃめちゃ時間があったので月平均15冊くらい読んでいた私にとって、自分より全員高学歴な集団で感じた大きなギャップでした。

 

新書は1時間か1時間半くらいで読み終わるものという感覚でいたので、当時流行していた「バカの壁」を貸しても1ヶ月返ってこないことにモヤモヤしたり。

 

 

 

 

なので、日本の社会人として活躍したい人や、就職活動にのぞむ人にこんなちっぽけなアドバイスをひとつ。

 

月5冊も本を読めば知識と知恵はマジョリティから頭一つ抜け出せるよ。と。

 

今の所、高学歴一部上場ビジネスマンの中ですらそうなのだから、日本でサラリーマンやるのはハッキリ言ってイージーであると思っている。

(但し、日本でサラリーマンやるのは肉体的にも精神的にも幸福度が低いことに留意)

今後の予定について〜ブログの運営方針やら今後書きたいことやら〜

 今後書いて行く予定の記事を自分の中で整理して行く為の備忘録です。

 

1.退職関連(不定期)

 退職に至るまでの経緯は書いたけれども、その後実際退職してみて感じたことや

 無職として過ごしている中で感じることを綴る。

 これについてはふと思いついたことが纏まった時に書いて行く形式になりそう。

 

2.旅行関連

 未だブログタイトルに反して妻との生活についてあんまり綴れていませんが、

 香港一人旅以外はずっと妻と出かけてます。

 5月に退職してから6月に夢だったドバイ旅行、7月ベトナム、9月に妻の実家

 10月に金沢。10月18日からモルディブ&香港ストップオーバーに行きますし、

 11月にはようやく無職らしく2週間くらいかけての北欧を含むヨーロッパに。

 退職の元々の目的が老後ではなく、若いうちに出かけまくる!なのでようやく

 当初の目的が果たされそうです。

 

 ドバイ旅行は非常に素晴らしい体験でした。我々夫婦にとっては過去最高の楽しさで

 ハワイ旅行に飽きた方なんかにもオススメできるところが沢山ありました。

 ベトナムは安いツアーが出ていたのでふらっと世界遺産ハロン湾を見に。

 妻の実家は愛知県は長久手市にあり、金沢旅行もですが我々時間だけはあるので、

 どちらも高速バスを使っています。

 金沢は往復ひとり4,000円!8時間かけての夜行バスは体力的には辛いですが、

 二人で新幹線で往復すると6万円くらいかかるので、交通費は6分の1くらい。

 モルディブ旅行は意外と安く行けることがわかり、これも記事にしたい。

 香港経由で香港航空便(フルキャリア)を利用し往復の航空券代が55,640円!

 はじめツアーで探していたら2人で35万円くらいの予算になってしまったので、

 もしかしたらと思い安く行ける方法を模索したらこのルートが出て来ました。

 モルディブ旅行と言うと50万〜100万円のイメージがあったのですが、

 超高級リゾートでオールインクルーシブ、とかこだわらなければ意外にも

 ハワイと同等の価格で行ける身近なリゾートであることがわかりました。

 人混みが好きでなく、ショッピングにも余り興味がない夫婦なので。。。

 

3.身の回りのことについて

 ここまで余り自分達の身の回りのことには触れずにいましたが、

 自分の中で落ち着いて来たら綴っておきたい事。

 まず自分の家族についてです。

 ここ3年くらいの間に私の家族環境についてハードな変化があり、その中で

 退職を選んだのは正解だったと思っています。(ゆっくり休める時間ができた)

 3年前に私が結婚したあたりから始まるのですが、出来事だけ書くと両親が離婚。

 (ただ、お互いの間に憎悪はなく、円満離婚のような形です)

 67歳と60歳の熟年離婚でこれだけなら最近はよくある話ですが、

 今年の1月に母がフランスに移住。そして5月にフランス人と再婚。

 私は30歳にして、フランス人の義父と同い年の義兄が1人、義妹が1人、義弟が1人。

 会ったこともない家族が増えることになりました。

 母は今フランスのモンマルトルに住んでいて、東京は練馬の実家には父独り暮らし。

 父は父で、子供の頃から聞かされていた仕事とは別の仕事をずっとしていた、という

 事実が発覚し、それが元で私の実兄は逆勘当状態で家族との連絡を絶っています。

 

 こんな風に、我がKOJI家は一家離散状態にあるのですが、それぞれ好き勝手で、

 全員が旧日本的な価値観と無縁な人生を送っているので、これからの時代では

 こうした生き方を綴っていると楽しんで読んでくれる方もいるかなと思っています。

 

 特に、私の母は昔からフランスに縁があったわけではなく、私が大学を卒業してから

 8年前に初めて52歳で単身フランス旅行に行き、はまり、フランス語を勉強して

 向こうで幸せを掴んだわけで周りの人達に話しても凄いとしか言われません。

 正直、私が実践しようとしていた「マルチステージな生き方」を私なんかより

 ずっと高齢でハンデのある中で実践しているわけですから、凄いの一言です。

 もちろん私自身としては日本に捨てていかれた子供ですし、父の事も思うと

 複雑な気持ちになりましたが、心の整理がついて見ると改めて立派だなぁと。

 

 齢60歳にしてフランス人になった女性ですから、母の話も需要あるかな、と。

 

以上のことがこれから書いていきたいこと。

あとは、最後にブログの運営方針について少しだけ。

 

退職してフリーの状態でブログを書いているわけですから、収益化という思いはずっと胸にチラつき続けていますが、当面考えていません。

 

理由が大きくは3つくらい。

 

1つ目は私のスキル面での問題。

収益化を考えると、どうしてもブログのレイアウト然り、文章のクセしかり見易いものにする必要がありますが、最初からそれをやるのがついていけないと感じていること。

ブログを立ち上げる前に多少、アフィリエイトの勉強等をしてみたのですが、私は自身の性格を「とりあえず先にスタートしてみないとあれこれ悩んでいるうちにやる気なくなる」と分析しています。

つまり、ブログを始めて色んな事を書き始める前に全部を完璧なものにしようとすると、多分いつになっても始められないだろうな、と考えたからです。

とりあえず書きながら、触りながらブログの機能だとか見易いレイアウトだとかは使いこなせるようになっていけば良い。

というわけで、段々と上達していこうという思いはあるので、色々見辛いと思いますが暖かく見守って頂ければ幸いです(^^;

 

2つ目は内容面での問題。

これもまた収益化を考えると、という書き出しになってしまいますが、私が仕事をしていた時に教わった事が頭をもたげるのです。

それは「目的」と「目標」を明らかにすることの大切さです。

ビジネスにおいてこれは非常に重要で、大きな仕事の目標以外にも例えば一つ一つの資料を作る時、その日一日のスケジュールを頭で組み立てる時、メールの返信を打つ時といった小さなことでさえ、その行動の目的は何なのか?その行為の目標はどこにあるのか?という事を設定して、行動がその結果をもたらすものであるようにしなければなりません。

 

それを常に心がけて来た(つもり)の私にとって、「収益化」という目的の元にブログを立ち上げてしまうと中身の文章や日々の行動までもが「収益化」に毒されてしまうと思ったのです。

こうなると恐らくは、ブログの記事自体も「収益に繋がりやすいテーマ」に偏り、

文章は「広告へ誘導的」になって書きたい事がかけなくなり、

twitterは炎上しないよう、目立つように気を遣った表現へと変わり、

最後には日々の行動自体も「記事にできるような事」ばかりを考えるようになる。

 

例えば、妻と旅行に行った先でも本当はホテルでゴロゴロしていたいのに、

ブログの取れ高を気にして行きたくもない場所に足を運んで写真の撮影に時間をかけて、と全ての努力がPVを稼ぐことに向かってしまう気がしたのです。

こうなると、本当は二人で楽しい時間を過ごす為のものだった旅行がつまらなくなってしまう。それは本末転倒というもの。

 

もちろん、ブロガーの方々というのはこうした努力の元に対価を得ている側面があると思うので、それを否定するわけではありません。

ただ私は、せっかく人と違う選択をしたのでその選択を楽しむ事を第一の目的としたいので、まずは収益化という目的に縛られずに自由にやってみようと思ったわけです。

 

最後は、上2つに絡みますが、先達の方々を見習ってという理由です。

私が今まで純粋に「読者として」楽しんで読んでいたブログは収益をあげる事を目的としていなかった、という事です。

もともと、アフィリエイト収入を得る事が一般的でなかった時代からネットに触っているからという要因もあるでしょうが、特に「ブックマークに入れて更新を楽しみにしていたブログ」というのは単純に「この人おもろいな」とか「この人考えている事が凄く勉強になるな」という「人」のブログでした。

 

何か調べ物をするときに、情報がまとめてあるブログは検索→閲覧する事はありますが、基本的に用が済んだら見ません。

故に、アフィリエイターの方々は常に最新の情報をキャッチして、タイムリーな検索ワードを使ってブログを更新して、というハードな仕事をされているのだと思います。

それはそれで一つのスタイルですが、私はおそらく好きなことや感じたこと意外に文章が出てこなさそうですし、できれば「この記事参考になるな」というよりは「こいつおもろいな」と興味を持って頂いて見て下さる人が少しでも出来たらその方が自分のモチベーションになると考えています。

(あと、単純に広告って表示されるとウザいしね!読者が着く前から広告貼りまくりだと読んでて不快感が勝ってしまって誰も読まなくなるかな、というのも一因。全然読まれてないうちから広告貼っても意味ないだろうし)

 

なので、とりあえずは今のスタイルで好き勝手文章を書きなぐっていきたい。

(というか、そうでもないと疲れる。この間のマカオの記事とか2万字超えてたし。収益化とか考えてたらあんな長すぎる文章はタブーだろう。簡潔にまとめるスキル不足だけど、そういうこと色々考えながら校正するより好き勝手書いてる方が楽しいし)

今後続けていって、月間PVが10万とか行くなら再構成含めて考えますが、暫くはこのままダーッと書いて行くスタイルでやっていきたいと思います。

香港と私⑤ マカオで感じたことは

マカオでのステイは先の記事で綴った通り、快適なものになった。よく眠れなかった香港での疲れを癒すために、ジョリビーでの昼食後ホテルに戻って仮眠をとると3時間グッスリ。


夕食はカジノの無料サンドイッチを狙っていたので、名物のミルクプリンだけを求めて外出。


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義順牛乃公司というお店で価格は30HK$(450円くらい)

味は素朴な味というか、牛乳そのまま。無添加、無加糖といった感じで健康的なスイーツ。


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道中、道端のお店で時計が売られていたので目を向けてみるとロレックスの時計が無造作に近い感覚で並んでいた。


こういう高額な時計を扱うお店はふつう、スーツに白手袋の従業員がソファを用意して待ち構えている感じだけれどマカオにおいてはパンやら魚を売るのと同じような感覚で並んでいる。

恐らく偽物でも何でもなく、ちゃんとした鑑定書付きの時計なのだけれど、これを見てもここマカオでは一日でスゴいカネの動きがあるのだとわかる。

株式市場では電子計算上でものすごい額のお金が動いているけれど、カジノリゾートでは「現物で」凄まじい額のカネが動いているのが違う。こっちのほうがよっぽど「現実」的なカネの世界が垣間見える。


写真の時計は約8万HK$だから約100万円。こんな時計がゴロゴロ売られている町は、長居はすると感覚麻痺しそう。


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ただ、遊びに来ている人と住んでいる人では金銭水準はかなり異なるようで住むのがきついかといわれればそうでもない気もする。カジノホテルの裏側にある普通のパン屋には、食パン一斤が8$(約100円)で売られており、日本とそう変わらない。


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香港と同じように、古びた鼠色の高層マンションの窓から洗濯物が覗いている。マカオで働く人たちの給与水準が気になって調べたら、公務員の年収は約1,000万円が平均だが、サービス業に従事するカジノリゾートで働く人たちは平均約300万円らしい。恐るべき収入格差。

国の「主要産業」を支える人達の年収が低い方というのはなんだか歪に感じた。


その後、カジノでプレーしてウィン・マカオのテーブルでサンドイッチを無事にゲットする。無料で頂くにはもったいないチキン・フィレサンドとコーヒーのセット。ゲームテーブルに座って居ればそのうちウェイターが回って来ます。


成績は2000HK$からスタートして5500HK$→200HK$まですっからかんに。

その後200HK$を再び6000HK$(資金30倍!)まで復活させ、頭がおかしくなった後、高額なベットを4回連続で外して0HK$(無一文)に。


もちろん、所持金全部突っ込んだわけではありませんが、最後何でいっぱい賭けたんだろう。まあ、カジノ特有の脳にビシビシ来る感覚を楽しめたからいいや。


敗因は自分の中のルールが途中で崩れたこと。

各カジノ「1000HK$くらいは勝たせてくれるだろう」というオカルト理論に基づき、ウィン→MGM→リスボアで1000HK$ずつ順調に資金が増えていったところ、4件目のグランドリスボアホテルで調子に乗って1000HK$以上を稼ごうとルールに反したら絵に描いたようにすってんてんにされました。


でも外国人が「Picture!Picture!」と机を叩いている空気はやっぱり熱いなあ。


翌日は「ギャラクシーホテル」にあるビュッフェレストランに行ってみたかったのだけれど、トリップアドバイザーの口コミを見て閉口。


このビュッフェ、世界各国の料理が大人1人200HK$(約3,000円)くらいで食べられるのだけれど、口コミの一番手で日本人の方が


「値段が高い割に味がそれなり。期待して損した。」などと書いてらっしゃいます。




うん。


バカじゃねーの?(炎上覚悟)




周りを見て物を言いなさいと言いたい。


前にホリエモン氏が口コミグルメサイトは信用ならない。なぜならば本当に良いものを食べて来た人がレビューしてないから。と言っていたのを思い出す。


5つ星、6つ星のホテルがひしめくカジノリゾートで3,000円のランチが「高い」から「期待はずれ」とワールドワイドに発信する行為がもう厚顔無恥としか思えない。


ミニマムベット500HK$のテーブルで遊びに来ている人たちがごろごろいる中でよくそういうことが言えるなあと。


7,500円が30秒で溶ける世界にいるわけだから、ランチ3,000円はむしろリーズナブルというか良心的すぎる価格設定だと捉えなくてはならない。「安い割に味はそこそこね」と言うならまだわかるが、いったいこの人は何を思ってバッテン評価の口コミを投稿したのだろうか。


そもそも3,000円が高いと思うならホテル内で食事場所を探さない方が良い水準の方だと思うのですが、低評価をつけられる方はたまったものではないなと思います。


誰でも、どんな人でも簡単に評価を寄せられる世の中だからこそ、口コミは「どんな人がどんな精神状態で書いてるのか?」を想像して真贋を見極める力が必要なのかもしれません。


同じように、「○○まとめ20選!」みたいな情報サイトが乱立していますが、これも私は注意して見るようにしています。というか最近は意識的に避けるようにしていたりする。


おススメランチ20選!とか、


そもそも選んでないやんけ!


11選!とかキリの悪い数字だと尚更。


「本当に選んだのか?」と疑ってしまいます。


だいたい、人に何かをお勧めするとき20個もお勧めするでしょうか?


3箇所くらいが限度だと思いますし、本当に書いている人が全部回って書いた感想なのかも疑わしい。


超映画批評だったか何かで、ライターの方が「最近の映画は観なくても記事を書けるよ」と言っていたと書かれていたことが記憶に蘇ります。


たぶん、「マカオのランチおすすめ10選」みたいな記事、書こうと思えば私、書けてしまいます。


もちろんマカオに10泊もしていないですし、何なら行ったことのない都市でも書けそう。


ネットで人気のレストランを調べて各レストランの人気メニューの画像を拾って3行くらいコメントを書けば良い。


全ての紹介記事が偽物と言うつもりはないし、人気の店が紹介されているから役に立たない訳ではない。


けれども、本当に自分にとって必要な情報に辿り着けるかどうか?ということや、新しい発見があるか?というと難しいと思う。




というわけで、自分は実際に足を運んだこと、そこで実際に感じたことだけを言葉にしてこのブログに書きとめて行こうと思った。


(強引な結び方)




マカオのススメ 香港・マカオ旅行でマカオを拠点にする提案

香港・マカオ旅行記を書いている途中ですが、この旅を通じて強く感じ、共有したいと思ったことがあるので一つの記事にまとめようと思います。

 

最近世の中に溢れているアフィリエイト目的の紹介記事みたいなのを書くつもりは全くないので、構成などは見辛いかもしれませんが少しでも反響があったら良いなと思います。

 

一読頂きたいのは、これから香港・マカオ旅行を計画される全ての方のほか、カジノリゾート(ラスベガス・シンガポール・韓国など)への旅行を考えている方あたりでしょうか。

 

では以下、本記事の要点です。

 

マカオのススメ〜

マカオの魅力

1.マカオは時間も料金も半分で行けるラスベガス

2.カジノ以外の楽しみ方も充実!カップル・ファミリー・女子旅でも絶対楽しいマカオ

3.良質なホテルステイ。香港のオマケではなく、マカオを拠点にする提案

 

②考察 なぜマカオが日本人にフィーチャーされないのか?

 

③意見 カジノリゾートにおける振る舞いのアドバイス

 

それでは本題に入ります。

 

マカオの魅力

1.マカオは時間も料金も半分で行けるラスベガス

 

マカオというとイメージするものは何でしょう?

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私個人の感想ですが、世間でマカオは「香港の付属品」のような扱いを受けているような気がしません。

推測ではありますが、「香港旅行のついでに足を伸ばして行くところ」という認識が強いのではないでしょうか?かくいう私も、マカオは日程に余裕があったら日帰りで行くようなイメージを抱いておりました。

 

確かにマカオ世界遺産も数多くあれど、その殆どが歩いて回れる地域に密集しており、日帰りで十分に見所を回れるところではありますが、どうもガイドブック等ではそうした面ばかりがフィーチャーされており、世界有数のカジノリゾートとしての魅力が蔑ろにされているように思えます。

 

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(St.  ポール聖堂遺跡)

確かに日本人の多くの人にとってカジノ遊びは身近ではなく、興味を持たない人も多いかもしれません。

しかし、「ラスベガス旅行」となると一気に食指が動く方もいます。

これを考えると、マカオに日本人が行かないのはもったいない!と言わざるをえません。

 

まずは旅行料金と行程の比較から

 

ラスベガス旅行に3泊5日間の旅程で行くとすると、HISなどのツアー料金を見ると最安値で7万円代くらいが時期によっては出て来ます。

平均すると10万円〜20万円くらいでしょうか?予算の幅はホテルのランクによるものなので、10万円くらいで行けると仮定します。

但し、ラスベガスへは成田空港からの直行便で12時間55分もの長時間のフライトに耐えなければなりません。

私は新婚旅行でニューヨーク・ラスベガス・ロサンゼルス3都市周遊の旅行をしましたが、アメリカ大陸は地球の反対側。おいそれと行けるものではなく、最低でも5日間くらいの行程が必要です。

 

対して成田空港からマカオへの行程は、直行便で5時間5分です。

もちろん、香港で乗り継ぎ又はフェリーに乗り換えて到達する方がルートとしては一般的ですから、実際は香港へのフライト4時間30分+乗り換え+フェリー50分で約6時間30分とするのが妥当でしょうか。

フェリーへの乗り換えは難易度も低いですし、料金の方も安く上がります。

香港・マカオのツアー料金は最安値で2万円〜からあります。ただ、香港に宿泊するプランが多いため、実際にマカオに宿泊するとなるともう少し値段は変わって来ます。

香港へのフライトは、LCCも就航しており安価です。私の今回の旅ではHK Expressに夜直行便での往復で24,250円でした。

もちろんこれはかなり安い航空券ですが、フルキャリアのチャイナエアラインJAL,ANA便でも往復3万円代、4万円代はいくらでも出て来ます。(最安値はHK Expressの5,980円!

加えて香港↔︎マカオ間の往復のフェリー運賃は週末料金で350HK$(5千円強)くらいです。

後述するマカオのホテル宿泊を1泊(1室)1万円として、3泊4日6万円くらいで旅程を組むことが可能です。これなら3連休を活用すれば働いていても行けます。

 

フライト時間が短い分、体力の消耗も少なくお子様連れでも耐えられると思います。子供には13時間ものフライトは苦痛でしょうし、大人だってきつい。

以上のことから、マカオはベガス行くよりよっぽど気軽に行ける旅行地であると言えます。

 

2.カジノ以外の楽しみ方も充実!カップル・女子旅でも絶対楽しいマカオ

これについては、一つ一つを詳しくまとめていらっしゃるサイトが溢れていますので(勝手に)紹介して行きます。

 

巨大&フォトジェニックなプールで遊ぶリゾートステイ

http://www.sensemacao.jp/in-the-vast-pool/

ラスベガスと遜色ないショー&エンターテインメント

https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/MO/2018/03/macau-dancing-water.html

シンガポールのサンズより、こちらが元祖。ショッピングも充実

https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g664891-d1062118-i41174218-Casino_at_Venetian_Macao-Macau.html

 

ちなみに現地の雰囲気ですが、街の中心地のネオンサインはやはり東洋といった感じで漢字の看板が溢れかえり、それが瀟洒な気分を損ねるという方はいるかもしれません。

しかし街を歩いていると、香港の街中よりも白人種の方が家族連れで歩いている事が多い印象を受けます。ヨーロッパ系の方々にとってはマカオは結構メジャーな観光地らしく、道行く人が東洋人ばかりなのが嫌だという人は先入観を捨てて一度行って見ることをお勧めします。

個人的には、中国人は世界中どこにでもいるのでいちいち気にする方が損だと思っています。

 

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ラスベガスとの最大の対比はあちらが砂漠の中にある街なのに対し、こちらは河口にあって水と緑が豊かな地であるということでしょうか。

自然が綺麗な場所ではなく、湿度が高いもやっとした場所なので美しい水の都、という訳ではありませんが、昼間外を散歩していて気持ちが良い場所ではあります。

グランドキャニオンなどの周辺地域の観光資源についてはラスベガスに軍配が上がると思いますが、ショー・エンターテインメント・ショッピング・食事に関しては同等のものがあると思って構わないと思います。

 

3.良質なホテルステイ。香港のオマケではなく、マカオを拠点にするスタイルの提案

今回私がマカオで宿泊したのが「メトロポールホテル・マカオ」で、料金は1室9,000円でした。

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観光の中心である「セナド広場」まで徒歩3分の場所の好立地。

https://www.booking.com/hotel/mo/metropole.ja.html

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このツインタイプの部屋が9,000円でした。1室単位ですから、夫婦やカップルで泊まっても同料金です。

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対して、香港は宿泊したこの安宿レベルの部屋が1泊7,000円ですから、コスパは一目瞭然です。

香港もホテルはピンキリですが、同じくらいの料金で宿泊しようと思ったらマカオの半分くらいの部屋の面積になることを覚悟する必要があります。(バスルームはもっとです)

 

よって、「香港2泊3日」のようなツアーで日帰りマカオを計画したり、3泊4日での香港・マカオ旅行を考えているのなら思い切ってマカオに宿を取り、香港に足を伸ばすなり、香港の観光を最終日に回してマカオメインで楽しむなどのスタイルを取ることで上質なステイが可能になることをお伝えしたいです。

 

以上をまとめると、ラスベガス↔︎マカオの対比は、非常に良いコストパフォーマンスでカジノリゾート滞在が楽しめるということ。香港↔︎マカオの対比は、上質なホテルステイ。香港の雑多な空気、美食、夜景などは素晴らしいですが、宿泊先にマカオを選択することで旅の疲れや日頃のストレスを癒す効果は何倍にもなると思います。

どこでも寝られる、リラックスできるという方なら香港の方が移動効率も良いしコストも安いですが、女性連れ又は女性のみの方はマカオの広く清潔なバスルーム付きのマカオに拠点を置いて見るのはいかがでしょうか?

 

②考察 なぜマカオが日本人にフィーチャーされないのか?

マカオ単体でも、①でお伝えした通り世界有数のカジノリゾートとして大きな魅力ある場所であるのに、マカオが「旅の目的地」として認識されていない現状は不思議に思います。

ガイドブックを探しても香港の付属品のような扱いですが、シティ・オブ・ドリームスを初めとしたカジノリゾートは、「マリーナベイ・サンズ」に匹敵する観光資源で見どころもたっぷりありますし、もっと売り出されて然るべきだと思います。

 

にも関わらず、マカオが旅行会社や旅行ガイドに推し出されない理由はどこにあるのか?

 

個人的には、潜在的に日本人の中に眠っている白人文化への憧れと、中国人への蔑視(又は、自分たちがアジアで最も先進国であるという驕り)にあるのではないかと考えています。

潜在的に」ですから、ほとんど無意識下のものです。これは日本人の性格が悪いとかではなく、日常的に目にするものによって刷り込まれてきた意識なので誰が悪いとかではないとも思っています。

 

同じカジノリゾートでも、中華圏にあるというだけで「金に汚いイメージ」が先行するのではないでしょうか?中身は同じなのに・・・

 

あとは、日本人の精神の根底には「お金は汚いもの」という認識があると考えています。

倹約は美徳。お金を人にチラつかせたり、お金を稼ぐことに躍起になるのはみっともない。お金を使って贅沢をするのはなんだか後ろめたい。というような意識です。

 

これも国民性ですから悪いとは言わず、だからこそ良いところも沢山あるのですが、カジノ=ギャンブル=良くないものとして自分が入ったことも遊んだこともないものなのに先入観を抱いてしまい、文化として受け入れていない面があると思います。

 

ですがカジノというのは実際に中に入って見回して見ると、そりゃあなけなしのお金をはたいて一攫千金を夢見る見るからに富裕層ではないオッサンもいますが、基本的には紳士・淑女の娯楽と社交の為の場です。

 

カジノホテルもある程度棲み分けがなされていて、「MGM」や「ウィン」「ベネチアン」「ギャラクシー」といったホテルのカジノは洗練された空間、ホスピタリティ溢れるスタッフが揃い、ちょっとテーブルに座ってその空気を肌に感じてみるだけでも金と欲望に塗れた場所ではないことがわかるはずです。

 

マカオ=カジノ=危険な場所&中国という先入観が邪魔をして、このコスパの良い上質なリゾートを誤解してしまうのは旅する日本人にとって損失と言えるのではないでしょうか?

 

③カジノリゾートにおける振る舞いのアドバイス

 

最後に、私はシンガポールに2ヶ月ほど会社の研修で滞在させて頂いた経験があり、その時に現地の人から色々教わり、実際にマリーナベイ・サンズやセントーサのカジノで見てきた「富裕層ではないけれど多少カジノリゾートに近い所にいた経験がある人」からのアドバイスを少し。

 

カジノ=危ないギャンブル場という認識を生んでいるのは、「なんだかよくわからないもの」だからというのが最大の理由であるとも考えています。

 

人間、「なんだかよくわからないもの」が一番怖い。だから敬遠する、というのはめちゃくちゃわかります。

さらに、カジノというのは「日本に無い」だけに、ルールも雰囲気もわからず、経験者が身近にいないから人に教えてもらうことも容易では無いというのがそれに拍車をかけています。

 

「る◯ぶ」などのガイドブックもカジノについての記述はお粗末なもので、カジノゲームの基本的なルール(ブラックジャック、スロットマシン、大小などのゲームルール)だけが簡単に記述してあり、実際これだけを見て現地に行ってチャレンジできるものではありません。

 

本当に必要なのは、立ち振る舞いや心構えの部分。

「どうやってお金をチップに変えてもらうの?」

「この席座っていいの?」「テーブルゲームに座るのマジで怖いんだけど」

「カードゲームで悩んで時間がかかったら急かされるの?」

「コーヒーとかサンドイッチ運ばれてきたけどこれ、手をつけてもいいの?」

こういう部分だと思います。

 

こういう大事な部分がわからないと、手を出していいのかどうかわからず、誰とも喋らなくてもいいスロットマシンに何と無く座り、どうなったら当たりなのかもよくわからず100HK$くらい溶けて終わり。

 

旅の思い出を友達や同僚に話すとき、

「カジノ?ああ行って見たけどよくわからなかったし、スロットやって見たけど当たらないし、つまんないからやめたよ」

とさも、そこでギャンブルにお金を使わなかった自分は誘惑に負けない善人だったみたいな武勇伝に変換されて終わるのです。(めっちゃあるあるです)

 

ですがカジノリゾートは上手く活用すればとても便利で楽しく、お財布にも優しい空間なのです。

 

まず心構えとして、カジノリゾートにおいて言えるのは

「カジノで賭けなくても良い」ということ。

シルクドソレイユやマジックショーなど、エンターテインメントがあるのが「カジノリゾート」なので、これだけを楽しむのでも「カジノリゾートを満喫した」ことになるという認識を持つこと。

そもそも富裕層の遊びですから、背伸びをして楽しむ必要がありません。

「せっかくだから」とルールもわからず参加して怖い思いをしたりモヤモヤした思いを抱えるほど愚かな時間の使い方はありません。

 

次に、「富裕層の空気を吸って楽しむ」遊び方。

ハイレートのエリアには入れませんが、「MGM」「ウィン」「Sands」などのアメリカ資本のカジノリゾートホテルの娯楽場はサービスの質が高いです。

テーブルに座ってゲームの成り行きを見ているだけでも別に怒られません。悪いことでも何でもありません。

ルーレットで細かいルールや計算ができないから、小額のお金を赤か黒かの2択でたまに賭けるだけでも全く恥ずかしいことではありません。

そのうち、軽食やドリンク、スイーツなどを手に持ったスタッフが回ってきます。

無料です。

小腹が空いて休憩したいときや、涼しいところで座ってコーヒーが飲みたい時に活用しても構いません。自分からスタッフに声をかけてもOKです。

ハイレートのエリアでプレイしている世界中のお金持ちから一日で数百万、数千万のお金を巻き上げているカジノリゾートなのですから、コーヒーの一杯やサンドイッチを惠むくらい鼻くそみたいなものです。遠慮は要りません。(あまり品性のない利用の仕方は頂けませんが、コーヒー飲ませてもらうくらいOKだと思います)

 

「ゲームにチャレンジするなら最初は観戦から&人に賭けてみる」

シンガポールマカオなど、中華系のカジノリゾートでは「人に賭ける」というプレー方法が暗黙の了解なのかもともとOKなのか認められています。

ブラックジャック等のテーブルゲームは、ディーラーとテーブルに座っている複数のプレーヤーが居て人対人で遊んでいるので、スロットマシーンや電子式のルーレット等と違い参加するのに勇気が要ると思います。

複雑な確率計算や場の流れなど、ルールもわからず参加しても勝てるものでもありません。

おまけに最小ベット額も高いのでなかなかゲームに参加するのに勇気が要ると思います。(1ゲーム500HK$(7,500円相当)が30秒で溶けるか2倍になる)

 

しかし、テーブルゲームには電子式のカジノゲームには無い「熱気」みたいなものがあり、この匂いを嗅いでみてこそ本質が垣間見えると思います。

 

ここで小額かつルールをよく理解して居なくても参加できる方法が、「人に賭ける」ということ。

プレーしている人がチップを置いた場所に、「OK?」と一声かけて自分も置くだけで良いのです。

最小ベット額に満たない金額でもOK。

あとは自分の賭けたプレーヤーが勝つことを祈るのみ。負けても恨みっこなしですが。

 

これで社交場としてのカジノ遊びをお手軽&安価に疑似体験することができます。

隣の椅子が空いており、混雑していなければ座っても構いませんし、コーヒーやサンドイッチも持ってきてくれます。

 

カジノにゲストとして認めて貰えるということですね。

 

以上、気合を入れて書いたので7,000字近いエントリーになってしまいました。

乱雑な長文ですが、どなたかの旅の助けになれば幸いです。

香港と私④ マカオへ脱出

香港には2泊したのだが、2日目は殆ど何もしていない。というか、海外で無為に時間を過ごすことは最高の贅沢であるとも感じているので、意識的にダラダラしていたと言うのが正しいだろうか。

 

起きて2本目となる香港映画を鑑賞し、ひとり飲茶を楽しんで街をぶらついて部屋に戻る。

 

フォトジェニックなものが流行っていうのは日本だけではないようで、最近流行の飲茶チェーン、その名も「YUM CHA」ではこんなメニューを。

 

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街で目に付いたサイネージ。IT系の企業のオフィスビルのようだった。

 

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「一切のリスクを許容しないことこそが最大のリスクである」とでも訳せばよろしいか。マークザッカーバーグFacebook創始者だから、香港とは何の関係も無いけど、ああなるほどと胸に刺さった。純日本的企業で働いていた私としては、リスクを取ることを極度に恐れる企業風土が合わなくて辞めたんだろうな、と納得した。会社を辞めるというのもリスクを含む行動だから、この先には新しいチャンスが待っていると信じたい。もちろん、今のところ退職は正解だったと感じているけれど。

 

3日目には予定より早くマカオに渡ることにした。香港の不衛生な環境に、私はどうしても寛ぐことができなかったからである。正しく「脱出」とでも言うように私は足早に香港を離れた。ただ、ホテルのあった九龍よりも、フェリーターミナルのために訪れた香港島の方がやや洗練されていて、多少値ははるがこちらに宿を取っていれば少し違ったかなとも思った。

 

昼食はチキンライスの店へ。シンガポールでハマって以降大好きな料理。

 

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「ジンジャーレモンコーラ」とメニューにあったので注文したらこれが出て来た。

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てっきりジンジャーエール+コーラにカットレモンが入ったものが来ると思ったらまさかのホットコーラにショウガをザクザク入れた見たこともない飲み物が出てきた。

暑い中炭酸が飲みたくて注文したのに熱いコーラが出てきて面喰らったが、これはこれで美味しく飲めた。たいへん身体に良さそうな飲み物で、風邪をひいていても一発で治りそうな飲料である。

 

マカオに着くと先ずはホテル最寄りのカジノが運行しているバスにタダ乗り。

 

ウィン マカオで休憩。

数年前に来た時よりも、マカオは更にカジノリゾートとしての開発が進んだようである。見たことのない巨大なカジノホテルが新しく出来ていて中華パワーを感じさせる。

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昼食はジョリビー(フィリピンのファーストフードチェーン)にて。日本に進出しないかなー

 

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マカオについては単体で思う事が沢山あるので記事を分けて書いていきます。

香港と私③ 香港のホテル事情と香港映画

MK酒店ホテルにチェックインした私。

 

部屋は普通のシングルルームよりも1つ上のグレードである「デラックス」を取っていた。

 

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この部屋で一泊の値段は7000円弱くらいである。のちに泊まるマカオのメトロポールホテル(約9000円)に比べると雲泥の差とも言えるほどの窮屈さ、不衛生感であり香港に宿泊するのはナイーブな私にはちょっと辛いものになる予感がしていた。

 

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(スタンダードルーム)

 

このデラックスルームと通常のシングルルームの違いは、窓の有無とバスルームの広さである。

通常のシングルルームは参考画像の通り、便器の真上にシャワーがついているような状態であり、シャワーを浴びる際には便器に思いっきり水がかかること前提のつくりである。

一見するととても泊まれたものではない安宿なつくりだが、香港のホテルでは割とスタンダードらしい。香港の住居もこのスタイルが一般的らしい。香港は確かに長寿の町ではあるが、一方で鬱になる人も多いと聞く。体を伸ばして新鮮な空気を吸い、開放感を感じることができないと身体よりも先に心がられるということだろうか。入ったことはないが監獄のように思える私はやっぱり恵まれた国で育ったジャパニーズであると再認識する。

香港で日本的な感覚で「普通の」バスルーム付きのホテルを探そうと思ったら112,000円くらいのグレードのホテルを探す方が賢明である。過去泊まったハーバープラザ8ディグリーズや、妻が泊まったカオルーンホテルはちゃんと清潔感のあるバスルームがついていた。

 

体調もあまり良くなかったので2時間ほど昼寝をする。ホテルの目の前には小さな公園のようなスペースがあり、部屋は2階で地上にも近いため絶えず大きな笑い声が聞こえていたがぐっすりと眠ることができた。

 

体力も回復してさてどこに出かけようか?と考えるが、ビクトリアピークなどは行ったことがあったので1人で再訪しようという気持ちもさほど起こらない。とりあえず女人街や近くの市場をぐるっと歩いてみる。

 

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歩きながらすげえなあ、と感じるのはやはり密集したマンション群である。入り口はもう廃墟のような印象すら覚える。どこで麻薬の取引があっても驚きませんというのがビジターとしての感覚なのだけれど。

 

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シンガポールもそうだが、マンションの12階をテナントとし、上層階はレジデンスになっているこの不動産の活用方法は合理的だなぁと感じる。日本ではニュータウンに顕著に見られるけれども、純粋に住居しか入っていないマンションの方が圧倒的に多いような気がする。あとは、香港、シンガポールと日本との決定的な違いは新宿、渋谷のような大繁華街の中心にあるショッピングセンターの上にもレジデンスがあるということ。

新宿の伊勢丹三越みたいな百貨店の上に、20階くらい高層マンションが建ってたりイオンモールの上が高層マンションになってたりするようなイメージ。あれ、すごく需要はあると思うのだけれど日本ではやっぱり建築基準が違うから実現しないのだろうか。シンガポールは台風も来ないし地震もないからマリーナベイサンズみたいな無茶苦茶な建物が建てられると聞いたが、香港はどうなんだ?香港は台風もバンバン来るし、環太平洋造山帯にもシンガポールより近いから地震のリスクも無くは無さそうだと感じるのだけれど。

 

しかし、香港は不動産の価値が下がらないことで有名だというから驚きである。下がっても必ず不動産の価値が戻る特異な地域なのだとか。日本はオリンピック・アベノミクスで不動産の価値が高まりつつあったけど、今年に入ってからボロが出始めている気がする。出生率は下がり、移民も受け入れない、人口が増える見込みがない日本の不動産の価値が上がる訳がないというのは明白で、東京こそ投資用のマンション購入なんかが流行ってはいたけれど本当に実体の無いものに対する投資だと感じる。先が見えない「ブーム」に乗っかっただけの投資が利潤を生むとは思えないんです。

香港は住環境が劣悪に見えても、それでもまだまだ人が移って来たいと思う場所だから地価が下がらないのだろう。

ただ、勇気を出してその辺のマンションの中を偵察してみたのだけれど、高層マンションが密集した場所の内側はもっと悲惨な状態になっていた。

 

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はめ殺しの汚れた窓からマンションの内側を見ると、少しずつ溜まって行くゴミと埃と黴に塗れた人の住まない世界がそこには既に出来ていた。きっとネズミとゴキブリ、南京虫の巣窟になっていることだろう。建物を壊して建て直すとならない限り誰の手も届かないんじゃないだろうか。エアコンの室外機だけがこの「裏側」の世界で動いている。ここから吸い上げられた空気を吸って700万人以上の人達が生活しているのだと思うとなんだか胸が苦しくなる。風の谷のナウシカみたいに、逆に人間は清浄な空気の中では生きられないように適応していってしまうんじゃないだろうかとかファンタジーなことすら考えてしまう。

 

 

 

街歩きに満足したので、ランガムプレイスに戻ってぶらぶらしていると香港映画の予告編を上映している巨大スクリーンに目が停まった。

 

他の海外都市ならいざ知らず、そういえばここは世界的な「映画の街」でもある。中国語はわからないが、シンガポールで映画館に入った時のように漢字と英語のダブル字幕が出るならなんとか大筋は理解できるだろうと本場の香港で映画を楽しむのも一興という気がして来た。

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一人旅ならではの自由な選択で、私はチケットを買って映画を観ることにした。夜9時からの回で89HK$だったので日本のレイトショーと同じくらいだろうか。面白いと思ったのは作品によって値段が違うこと。日本では一律で全ての作品が1800円とかだが、映画文化が盛んで作品の入れ替わりも激しい影響だろう。公開からしばらく日が経った作品は少し値段が下がるとか、人気のある作品は他の作品より価格が高くても観に来る人はいるだろう。需要と供給によって価格が変動するというのは市場の原理なのだからこれは良いと思った。

 

日本の映画館のシステムはきっとおかしいのだろう。観客は人気がない映画でも、人気がある映画と同じ値段を払って観なければいけない。作り手は、制作費がどれだけ多くかかろうが、低予算で作られた映画と同じ値段でチケットを販売しなければならない。

こうなると予算をかけたら値段を上げることができない分、より多くの人に来てもらう以外の選択肢が無い。すると、映画の製作にお金をかけるよりも、宣伝販促にお金をかける方が合理的、となってしまう。

原価(制作費)がどれだけ高くても、売価は一律なのだから日本の市場で利益を出すのは大変だろう。そりゃ俳優に番宣のためにバラエティ番組に出まくって貰わないと行けないし、テレビドラマの延長線上にあるような作品ばっかりになって行くだろう。

映画業界全体でシステムの最適解をもう一度議論すべき時期にあるのではなかろうか?というところである。(余談だが、芸術学部卒で、映画学を専攻していた映画オタクの私としては、日本の映画業界の未来は真剣に憂いている。)

 

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話が毎度毎度脱線しまくりだが、この夜観た映画はHIDDEN MANという歴史+英雄モノの作品。正直あまり面白くなく、失敗した。翌日「L STORM」という香港映画らしい警察VS香港マフィアの抗争を描いた作品を観たのだがこちらの方が面白かった。というのも、言葉の壁があって細部の解らない私にとっては単純なストーリーのアクション物の方が楽しめたという理由だが。

 

ただ、一点興味深かったのは1943年が舞台なのでメタ的なセリフになるのだが、「この刀剣を売ればホッカイドーに家が買えますよ!」と登場人物が言ったシーン。

言われた方はキョトンとしているのだが、観客は皆笑っていた。映画内に出てくる「時事ネタ」に登場するくらいの注目度が北海道にはあるらしい。北海道を中国の州にしようという計画もあるくらい中国人に大人気の北海道。現実とならないよう切に望む。

 

この日は映画を観終わった後、部屋に戻り就寝。

夜中でもホテルの前に公園では笑い声が絶えず聞こえ、寝づらい事この上無かった。眠らない街の中心部に位置するホテルは、アクセスとしては最高だが眠りたい人にとっては不向きであることを思い知らされた。

夫婦で来ることがあれば、きちんとしたバスルームのあるホテルに泊まろうと思った。

また、この旅のまとめで書こうと思っているがカップルや女性の方が旅をする場合、マカオに宿泊をすることも選択肢に加えることをオススメしたい。

簡単にだけ書いておくと、今回急遽予定を変更してここ香港はMK酒店から移動してマカオのメトロポールホテルに宿泊した。

 

マカオは高級カジノリゾートがひしめく傍ら、普通のホテルも充実していて今回宿泊したここも価格に大差なく清潔なバスルームと空調の効いた上質なステイができた。

香港ばかりがフィーチャーされ、マカオといえばガイドブックでも香港のオマケ扱いされているが窮屈な香港のホテルに泊まるより、逆にマカオのホテルに宿泊して香港に日帰り又は1DAYトリップをする方が快適で良質なサービスを受けることができると感じた。

 

 

つづく